千葉の名門、魔速〈マッハ〉レーシング!完全自作のシルエットカー軍団
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千葉県の名門「魔速レーシング(マッハ)」のシルエットカー3台。「街道レーサーが熱かった80年代に負けない情熱で作りました。当時の先輩たちに今の代も頑張ってますよ、と伝えたいですね」とリーダーの和幸さん。シルエットカーは仲間たちと競い合いように作り上げ、結果ここまでの完成度に仕上げたという。全車、FPRでオール自作というから驚きだ。
MAZDA LUCE
マツダ:ルーチェ
2代目ルーチェで描いた往年のシルエットフォーミュラスタイル
グループ5に参戦するシルエットマシンのような佇まい。フロントまわりはボンネットとフェンダー、バンパーが一体化されたフルカウルタイプ。フェンダーは前後共に角張ったシルエットフェンダーで、アーチを加えてワイド感を向上。異形のシルエットウイングも違和感なく馴染んでいる。オーナーの和幸さんは10年ほど改造車から離れていたそうだが、満を持して復活のために選んだベース車は希少な2代目マツダルーチェ。モチーフとなるのは1981年のホリデーオート増刊号に掲載されていたサバンナRX-3。ボディ関連はすべてFRPで製作。レーシングカーよろしく位置をギリギリまで下げた丸4灯ヘッドライトは、RX-3の純正を使用。当時はレーシング仕様で決めたRX-3をよく見かけたこともあり、前まわりだけでベースがルーチェと気付く人は少ないだろう。エアスクープやスリット、NACAダクトなど冷却効果を感じさせるワザも見逃せない。ホイールはレアなハヤシコマンドを、J-DAMに依頼して深リム加工。F12J・R14Jをワイドなシルエットフェンダーに収めている。エンジンは12Aロータリーから13Bペリに。ロータリー特有の甲高いエキゾーストノートも楽しめる。内装は年季が入ったロールバーやオートルックのバケットシートで、外装と同じくレーシーにキメ。今後はエンジンをセッティングして、追加メーターなど細かいところを煮詰める予定だ。
(千葉県:和幸さん)
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MAZDA LUCE
マツダ:ルーチェ
MITSUBISHI GALANT Λ
ミツビシ:ギャラン ラムダ
モチーフは当時アオシマから発売されていたプラモデル
マルティーニポルシェやBMW320のシルエットフォーミュラを連想させる、艶やかなカラーリング。大きく前に張り出したバンパー一体型の滑らかなシルエットフェンダー。そして勢い良く反り上がった大型のリアウイング。グループ5のレーシングカーを彷彿とさせるスタイリングのギャランΛだが、実はこの仕様は実在しない。モチーフとなるのは、かなり前に模型メーカーの青島文化教材社から発売されたプラモデル。架空のレーシング仕様で、当時主流のモーター+電池で走るモーターライズ仕様。この外観をFRPで忠実に再現。しかも加工は自作。元ネタを知っている人は少ないと思われるが、玄人ウケはバツグン。ホイールもプラモに近い4本スポークのクロスフィーバーをチョイス。しかしホイール加工で有名なJ-DAMで深リムに組み替えているため、プラモのホイールと比べるとリムはかなりディープ。最初はワークス、次はリアのみシルエット、そして前後シルエットとホップ・ステップ・ジャンプの勢いでここまで進化させた。
(千葉県:タケシさん)
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TOYOTA CARINA
トヨタ:カリーナ
千葉レーシングNo.1のカリーナにインスピレーション
チームの全車がヤングオート(臨時増刊号ストリートレーサー含む)の表紙を飾った、千葉のチーム「レーシングNo.1」。どのクルマもポン付けパーツはほとんどなく、キレイでオリジナリティのある改造が施され、注目を集めていた。こちらのカリーナはヤングオート1984年8月号のカバーカーでもある、レーシングNo.1のカリーナがモチーフとなっている。オーナーの正一さんは中古のカリーナを手に入れた時、あの青×白ツートンのシルエットマシンを再現しようと決めたという。ボディカラーはもちろん、パテ埋めしたフロントのワークスフェンダーとリアシルエットフェンダー、中央だけ鋭く伸ばしたロングノーズなど特徴を上手にとらえて製作。しかしコピーを作るわけではなく、特注の60㎝デッパを追加したり、可変風の大きなウイングを追加するなど、自己流のアレンジもプラス。ハス切りのサイド出しマフラーやSSR・マークⅠのホイールも、モチーフとは異なる。メッシュ処理を施したリアまわりも個性的だ。
(千葉県:正一さん)
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