イチから作ったグラマラスな鉄板ワイドボディ

発売:1986年10月号
車種:フェアレディZ 1976年式

ぶった切りオープンのローレルで84年10月号の表紙を飾ったオーナーが、今度はS30フェアレディZで2回目の表紙をゲット。ローレルはノリと勢いを感じるお祭り騒ぎな仕様だったが、こちらのZはかなり本気で作られている。何と言ってもまるでアメ車のようなグラマラスなボディは、鉄板を加工して製作。ケーニッヒを彷彿とさせるワイドフェンダーも鉄板仕上げとなる。特に見て欲しいのがリアフェンダーで、違和感のないワイドフォルムを実現するためにドアから膨らませている。リアフェンダーアーチの手前を深く落とし込んでいるが、これはフェラーリ・テスタロッサをイメージしたそうだ。リアゲートはアイローネに変更し、クォーターを横に広げてダクトにしているのも面白い。フロントマスクはコルベットを意識して前方に伸ばし、ヘッドライトもスムージングしてベース車の面影を徹底的に消している。ちなみに製作期間は約2ヶ月、かかった費用は「山1つ分」とのこと(笑)。