有名なほど優越感に浸れるショップステッカー

パーツ名:ショップステッカー
流行時期:1980年代

まだオートバックスなどの量販店が一般的でなかった70年代後半〜80年代前半の街道レーサー全盛期、全国各地に個性あふれるチューニングショップが存在していた。そしてそこに通う常連客や通信販売などパーツの購入で取引がある人は、そのショップのオリジナルステッカーをクルマに貼るのがお約束だった。単なるステッカー1枚とは言え、そのショップの知名度が高いほど見た人に「おっ!」と驚かれるステータスアイテムとして珍重された。

デザインが個性的なステッカーもオーナーたちに好まれた。例えばアメリカ・カミナリのS130フェアレディZ用ブリスターキットを輸入していた死喰魔(シグマ)は、怖そうな当て字が不良っぽい。また千葉県佐原市に存在した東京たいやのステッカーは「和」を感じるデザインがウリ。同店はアドバンレインなど本物のレーシングタイヤを販売しており、地方発送も行っていたので全国の街道レーサー御用達(?)のショップとして知られていた。1馬力は千葉県香取市のカーショップで、2010年頃までオープンしていた。店内にはレトロなカー用品が並び、30年前にタイムスリップしたかのような気分が味わえたものだ。死喰魔や東京堂はカー雑誌に積極的に広告展開していたので、知っている人も多いのでは。