純正でオーバーフェンダーを装備したホットなクーペ

撮影日:2017年1月29日
イベント:ニューイヤーミーティング(東京都)
ナンバー:東京都

TOYOTA CHRRY
チェリーX-1 R(E10型:1970年〜1974年)

 1970年、日産初のFF車としてデビューしたチェリー。発売当初は4ドア&2ドアセダンのみだったが、翌年に3ドアクーペを追加。特に真横から見たスタイリングが秀逸で、後方を丸くした独特のデザインが若者を中心にヒットした。またクーペは中央に長方形のウインカーが内蔵された丸型のテールランプも特徴で、ケンメリやジャパンへの移植が流行った。今でもこれらの車種の定番ワザと浸透しているが、純正品はなかなか出回らないためコピー品に頼らざるを得ない。

 1973年にはそのチェリークーペをさらにスポーティにアレンジした、X-1・Rが登場。外観はFRP製のオーバーフェンダーを装着したのが最大のウリ。オーバーフェンダーは当時のスポーツモデルの証とされ、トヨタはTE27レビン&トレノ、三菱はギャランGTO・GSRやギャランクーペFTO・GSRに標準装備としていた。X1-RのエンジンはツインキャブのA12、サスペンションは強化タイプを採用。内装は2本スポークステアリングやタコメーター、センターコンソールなどが専用装備となる。