大衆車として親しまれ、軽自動車の歴史を変えた1台
撮影日:2017年2月18日
イベント:第9回ノスタルジック2デイズ(神奈川県)
SUBARU 360
スバル360(K111型:1958年〜1970年)
1958年から12年も生産されたスバル360。今の水準では超コンパクトなボディながら、大人4人乗車が可能な室内空間を設けた軽自動車はこのスバル360が初めてだった。販売台数は約39万2000台と、当時としては大ヒットモデルである。
ボディは軽量化を狙って0.6㎜厚の鉄板を使い、天井はFRPを用いているのが特徴。エンジンは初期モデルこそ16PSと非力だったが、改良を重ねて馬力を向上。モデル末期に発売された若者向けモデルのヤングSSにはPSを発生する新開発のエンジンが搭載された。このヤングSSはフロントのフードに入った斜めのラインが目印。
1970年代に入ると中古で安く買えたこともあり、改造のベースとして若者たちに好まれた。軽自動車の歴史を大きく変えたクルマだけに今でも愛好家が多く、現役の車両も未だにあちこちで目にする。