今まで前例がなかったFRPシルエット

発売:1983年5月号
車種:シルビア 1979年式

 当時は鉄板やブリキ、ベニヤ板(!)などを器用に加工して改造車を作っていたオーナーたち。今となっては当たり前に使われているFRPは、まだ浸透していなかった。だからFRPでシルエットフェンダーを製作したこのシルビアはある意味最先端なボディチューンと言える。純正のプレスラインも忠実に制限しているので完成度が高く、当時としてはかなり頑張った方だと思う。
 もう地面にくっついてしまっているフロントスポイラー、横幅をギリギリまで広げたシルエットウイングもFRPで作られている。テールランプはポーター純正を流用してワンテール化。ホイールはF10・R12Jの加工鉄チン、タイヤはFダンロップCR88・Rブリヂストンレイン。強化サスを1巻半カットしてローダウン。