1年がかりのツインターボチューン

発売:1983年3月号
車種:フェアレディZ 1980年式

 外装はちょっとおとなしめなマンハッタンカラーのS130フェアレディZ。オリジナルフロントスポイラー、ワタナベのウイング、サザンウェイメッシュ、輸出用パーツ程度。しかしこのZの魅力は、エンジンにある。当時ターボチューンの最高峰であったツインターボ化に成功したのだ。
 エンジン自体は3リッターにボアアップして、ブリッツのKKK小型タービンを2個取り付け。大型のオイルクーラーも装備して、最高速は240km/hを越える。この仕様が完成するまでエンジンとタービン各3セット、マフラーは4回も変更。CPUとツインターボのセッティングに何と1年を費やしたとのこと。おかげでかぶりもなく、街中でも扱いやすい乗り味となっている。なおチューニング費用は400万円以上。