グループAを湧かせたカルソニックスカイライン

撮影日:2018年2月17日
イベント:Nostalgic2days(神奈川県)

NSSAN SKYLINE
スカイライン(R32型:1989年〜1994年)

 1989年にデビューした名車、R32型スカイラインGT-R。ケンメリ以来「GT-R」の名が16年振りに復活したことで話題を集めたが、RB26DETTツインターボや電子制御4WD「アテーサET-S」の採用など本来の運動性能の高さもあってモータースポーツ界でも大活躍。中でも多くの人の記憶に残っているのが、1985〜1993年に開催された全日本ツーリングカー選手権(JTC)のグループA。

 リーボックやユニシアジェックスなど各参戦マシンのカラーリングの華やかさも注目を集めたが、中でもビジュアル・実績共に他を圧倒していたのが星野一義氏が駆る「ホシノインパル スカイラインGT-R」。1990年にはシリーズチャンピオンを獲得するなど、「世界一速い男」に相応しい好成績を残した。マシンは明るいブルーのボディカラーが特徴で、通称「カルソニックカラー」と呼ばれて親しまれた。

 ゼッケン12のこちらの車両は、グループAラストイヤーとなる1993年に4勝を挙げ、見事シリーズチャンピオンに輝いた貴重な1台(星野一義/影山正彦組)。ボンネットとダッシュボードには、星野氏のサインが書かれている。ちなみに日産座間事業所内の日産ヘリテージコレクションには、1990年シリーズチャンピオンを達成したゼッケン12が収蔵されている(星野一義/鈴木利男組)。