ホワイトシンドロームの先駆けかも?

発売:1982年4月号
車種:シロッコ 1976年式

 バリバリの改造車が続いたヤングオートのカバーカー。しかし4月号は一転オシャレ、初代ゴルフと共通のメカニズムを持つフォルクスワーゲンの3ドアハッチバック・初代シロッコ。雑誌の方向性を考えると、ちょっと異色とも言える選択肢。だがもちろんノーマルではなく、外装はツェンダーのフルエアロを組み、ノーマルの野暮ったさを解消。マークレスタイプのフロントグリルがスッキリとした顔つきへと変化させる。
 見た目だけかと思いきや、エンジンは1996ccにボアアップしたフルチューン。まだ日本ではバンパータイプのエアロパーツが少なかった時代。欧州チューナーが日本のクルマ好きに与えた影響は非常に大きく、後のエアロブームに繋がったと言っても過言ではないだろう。